AI×創作

AIで絵本を作ってKindle出版してみた|制作の流れとつまずいたこと

絵本とスタンプ風の吹き出しを見つめる黒猫の水彩イラスト
天音

こんにちは、天音です。

ねこたちが登場する絵本「くろねこくん」シリーズを、AIといっしょに作ってKindleで出版しています。

今回は、3作目の『くろねこくんの おにぎり』を例に、お話づくりからKindleでの公開まで、実際に進めた流れをまとめてみました。

「AIで絵本を作ってみたい」「作った絵を、本の形にしてみたい」という方の参考になればうれしいです。

AIで絵本を作って、出版するまでの流れ

今回進めたのは、大きく分けるとこの5つです。

  1. お話を決め、キャラクター設定の絵を自分で描いてAIに渡す
  2. 場面ごとの絵を作り、気になるところを直す
  3. 文字を配置して、電子書籍の原稿にまとめる
  4. Amazon KDPに登録して、プレビューを確認する
  5. 出版申請をして、公開されたページを確認する

文章や画像の生成、原稿づくりにはChatGPTの手も借りました。その途中で、どんなお話にするか、どの絵を採用するかを決めながら進めています。

この記事では、とくに手を入れたところや、確認しておいてよかったところを書いていきます。

作ったのは、ねこたちがおにぎりを作る絵本

『くろねこくんの おにぎり』は、くろねこくんが天使おねえちゃんに教わって、おにぎりを作るお話です。

しゃけ、うめ、こんぶ、つなまよ。

いろいろな形のおにぎりができたら、お弁当箱に詰めて、みんなでピクニックへ。つくる楽しさと、食べてもらううれしさを描いています。

AIといっしょに制作した絵本『くろねこくんの おにぎり』の表紙

シリーズには、『くろねこくんのクッキー』『くろねこくんと まゆねこおねえちゃんの プリン』もあります。今回は、その続きの3作目です。

最初に、お話とキャラクターの設定をそろえる

まずは、どんな出来事を絵本にするかを決めました。

今回は「くろねこくんが、自分でおにぎりを作る」が中心。そのお話を12の場面に分けて、場面ごとの文章と絵を考えていきました。

キャラクター設定の絵は、最初に自分で描いてからAIに渡しました。その絵をもとに、絵本の場面ごとの画像づくりを進めています。

ねこたちの見た目や服装の設定も、絵といっしょに伝えました。

  • くろねこくんは、青いエプロンを着ける
  • 作り方を教える天使おねえちゃんには、羽と金色のわっかを描く
  • ほかのねこたちの毛柄や、エプロンを着ける・着けないをそろえる

何枚も絵が並ぶ絵本なので、同じねこが、同じねことして見えることも大切にしました。

生成した絵は、細かいところまで見直した

絵ができたら、1枚ずつ見て、気になるところを直していきました。

たとえば、くろねこくんだけがほかのねこより大きく見えた表紙は、体格差が小さくなるように修正。主役らしさは、位置や表情でも伝わるようにしています。

おにぎりも、具が表面に大きく出る描き方から、ごはんの中に包んだ形へ。のりは、底から両側を挟むように巻く形にそろえました。

エプロンを着るねこが変わっていないか、天使おねえちゃんの羽やわっかが見えるかも確認しています。

こういうところは、お話の設定と絵を見比べながら、少しずつ。

AIに直してほしい部分を伝えるときも、「どこを変えるか」と「どこは残すか」を具体的にするように進めました。

文字を入れて、Kindle用の原稿にまとめる

採用する絵と文章が決まったら、文字を配置して、本の形に整えました。

今回の入稿用原稿はEPUB形式。表紙は、別の画像ファイルとして用意しています。KDPは、仕様に合ったEPUB形式の電子書籍を受け付けています。対応する原稿形式の公式案内

絵と文字を合わせたあとは、文字が読みづらくないか、絵の大事な部分を隠していないか、ページの流れがおかしくないかを確認しました。

巻末には、前の2冊を紹介するページと、読んでくれた方へのメッセージも追加しています。シリーズ紹介には実際の表紙を並べ、それぞれの商品ページへのリンクを入れました。

作業中のファイルには、確認用のものと入稿用のものがあるので、最後にアップロードするファイルを分かるようにしておくのも大事でした。

KDPのプレビューで、表紙が2回出るのを直した

出版前の確認で、手を入れたところがもうひとつ。

KDPで変換された本を開いたら、表紙が重複して出る状態になっていました。

今回の原稿では、原稿内の重複する表紙を読み順から外し、KDP側で組み込まれる表紙のあとに本文が始まるように調整しています。

直したあとは、巻末まで全16ロケーションをオンラインのプレビューで確認しました。

アップロードできたあとも、実際の表示を最後まで見る。 このひと手間は、やっておいてよかったところです。

KDPのオンラインプレビューでは、端末ごとの表示を確認できます。使い方はこちらのアップロードとプレビューの公式案内にまとまっています。

AI生成コンテンツの申告も確認

今回の絵本は、AIで生成した文章と画像を使っているため、KDPへの登録時にも、その内容を申告しました。

KDPでは、AIが実際の文章・画像などを生成した場合と、自分で作った内容の推敲や確認にAIを使う場合を区別しています。登録するときは、自分の作り方に合う区分をコンテンツガイドラインで確認しておくと、入力時に迷いにくいと思います。

まずは、小さなお話から形にしてみる

今回進めてみて、絵本づくりには、お話、絵、文字の配置、本としての表示と、いくつもの工程があることをあらためて感じました。

AIに手伝ってもらいながら、その都度、見て、決めて、直していく。そうやって『くろねこくんの おにぎり』が、本の形になりました。

これから作ってみるなら、「主人公が、ひとつのことに挑戦する」くらいの小さなお話から考えてみてもよさそうです。

作ったものを見返しながら、少しずつ整えていく時間も、制作の一部だなと思っています。

くろねこくんの絵本はこちら

「くろねこくん」シリーズは、Kindleで公開しています。

絵本やLINEスタンプ、イラストは、天音の作品集にもまとめています。

気になる作品があったら、のぞいてみてください🐈‍⬛

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猫お世話係
猫と食べることが生きがい。時々絵を描く。
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